2019.04.01

GLOCOM Monthly Topics ~April,2019

日頃より大変お世話になっております。国際大学GLOCOMです。

平成も残すところあと半月となりました。まもなく元号が「令和」に代わります。
日本にとって大きな節目の年となる2019年の春、国際大学GLOCOMも所長が交代となりました。
2019年度もGLOCOMをどうぞよろしくお願いいたします。

今月も「GLOCOM Monthly Topics」で、研究成果や活動をご紹介させていただきます。
気になるトピックがございましたらぜひともお声がけください。

▼<今月のTopics> —————▼——————————–▼
◆Pick up
【新所長就任】松山良一が国際大学GLOCOM所長に就任しました
【最新号発行】機関誌『智場』#122 特集「創造性 デジタル社会を生き抜くための個人と組織のクリエイティビティ」
【発行】DISCUSSION PAPER No.13 & OPINION PAPER No.27を発行しました
【報告書公開】Innovation Nippon 2018 報告書「プラットフォームと日本」
【報告書公開】GLOCOM×株式会社イトーキ共同研究「組織の創造性に関するアンケート調査報告書」
【発刊】城所岩生編著『これでいいのか!2018年著作権法改正』(インプレスR&D)
【連載】櫻井美穂子研究員のレジリエントに関する連載第2回、第3回の記事が公開されました(リスク対策.com)
【活動紹介】「災害時コミュニケーションを促進するICT利活用に関する首長研究会」
【研究ワークショップ】2019年3月度プログラム「エネルギー産業における5Gへの期待と取り組み」を開催しました(3月27日)&プログラムご紹介・次回開催のご案内

◆今後の開催イベントのご案内
・MyData Japan 2019(5月15日開催)
・【満員御礼】GLOCOM六本木会議 年次総会2019(4月17日開催、招待制)
&◇GLOCOM六本木会議の専用ウェブサイトが開設されました

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■ Pick up ― 最近の主な活動 ■
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【新所長就任】松山良一が国際大学GLOCOM所長に就任しました

このたび2019年3月31日付をもって前川徹が所長を退任し、4月1日より松山良一が国際大学GLOCOMの6代目所長に就任いたしました。
前所長の前川徹は、今後もGLOCOM主幹研究員として引き続き研究活動に従事します。

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【最新号発行】機関誌『智場』#122 特集「創造性 デジタル社会を生き抜くための個人と組織のクリエイティビティ」

GLOCOMでは、情報社会の最新動向や研究成果を広くお知らせするための機関誌『智場』を発行しています。

このたび、『智場』最新号#122を発行しました。
今号は「創造性」をテーマとした特集号で、小林奈穂研究員が責任編集を務めました。働き方改革に伴う政府や企業の取り組みを背景に、個人と組織における「仕事」の本質的な意義と、求められる創造性がどのように変化しているかを考える1冊となっています。

働き方改革の先駆者として注目を集めるサイボウズ株式会社の青野代表と株式会社ソニックガーデンの倉貫代表、株式会社ガイアックスのブランディング担当者、株式会社イトーキとGLOCOMの創造性研究担当者への濃厚なインタビューと、GLOCOM内外の研究者・有識者による多様な論文等を収録しています。

Amazonにて好評発売中です。
Amazonページ https://www.amazon.co.jp/dp/4904305167/

智場各号の内容はGLOCOMウェブサイトからもご覧いただけます。ぜひご一読ください。

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【発行】DISCUSSION PAPER No.13 & OPINION PAPER No.27を発行しました

◆GLOCOM DISCUSSION PAPER No.13「インスタ映え(SNS映え)」の経済効果に関する実証分析」
山口真一研究員、佐相宏明リサーチアシスタント、青木志保子研究員
本文はこちらからご覧いただけます

若者を中心としたSNS利用が、近年、「発信するための消費」に繋がるとしてマーケティングや経済的意味で注目されています。本稿では、約6,000名を対象に行ったSNS投稿と消費活動に関するアンケート調査データから、SNS投稿の消費押上げ効果を定量的に検証・分析した結果を報告しています。インスタ映え(SNS映え)が年間消費額を約7,700億円押し上げていること、また、その効果が顕著な部門や、経済効果を生み出している世代についても明らかにしています。

◆GLOCOM OPINION PAPER No.27「Society5.0時代の「災害×情報」のかたち」櫻井美穂子研究員
本文はこちらからご覧いただけます

東日本大震災以降、情報をリアルタイムで可視化する取り組みが盛んになる中で、集めた情報をいかに実際の災害救助に結び付けるかが現在の新たな課題となっています。櫻井美穂子研究員は、平常時には災害マネジメントの4つの段階でバラバラに管理されている関連情報を、災害発生後にはリアルタイム情報と結びつけて利用する、Society5.0の時代の「災害×情報」のかたちを提案しています。

※バックナンバーは以下のURLからご覧いただけます。
GLOCOM DISCUSSION PAPER
GLOCOM OPINION PAPER

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【報告書公開】Innovation Nippon 2018 報告書「プラットフォームと日本」

Innovation Nipponは、GLOCOMがグーグル合同会社のサポートを受けて2013年に立ち上げた研究プロジェクトです。

このたび公開した2018年度報告書では、「プラットフォームがライフスタイルや消費活動に与えている影響」、「データの収集・活用に対する人々の評価」、「プラットフォーム寡占に関する世界の議論」の3つのテーマについて、生活者の視点で実態や課題を実証的・経済的に明らかにしました。そのうえで、分析結果を踏まえた日本のプラットフォーム政策への示唆を述べています。

下記リンクより、概要と報告書全文(フルレポート、ダイジェストレポート)をご覧いただけます。
http://www.innovation-nippon.jp/?p=758

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【報告書公開】GLOCOM×株式会社イトーキ共同研究「組織の創造性に関するアンケート調査報告書」

GLOCOMは株式会社イトーキとともに、2018年4月から「個人と組織(企業)における創造性向上」の要因を調査し、創造性向上実現に向けた具体的な取組みの方策の提示を目的として共同研究を行ってきました。

このたび、本研究におけるアンケート調査報告書を公開しました。このアンケート調査は日本国内の企業に勤務する方を対象としており、本調査により、個人とチームの創造性の実態が明らかになりました。

報告書全文は、こちらからご覧いただけます。

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【発刊】城所岩生編著『これでいいのか!2018年著作権法改正』(インプレスR&D)

城所岩生GLOCOM客員教授編著の『これでいいのか!2018年著作権法改正』が発刊されました。

本書は、GLOCOMが2018年8月28日に開催したシンポジウム「平成30年著作権法改正 ~「柔軟な権利制限規定」の意義と今後の課題~」の模様をまとめ、編集したものです。著作権法の研究者・実務家、国会議員を招いた本シンポジウムでは、「柔軟な権利制限規定」の意義と解釈、今後の課題などについて議論しました。

城所岩生(編著) 中山信弘 ほか(著)
発行:インプレスR&D
定価:電子書籍版 1,200円(税別)/ 印刷書籍版 1,500円(税別)
発行日:2019年3月28日
ISBN:9784844396970

印刷書籍版のほか、Kindle版でもお読みいただけます。
詳細のご案内はこちら

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【連載】櫻井美穂子研究員のレジリエントに関する連載第2回、第3回の記事が公開されました(リスク対策.com)

櫻井美穂子研究員のウェブ連載「レジリエントな社会って何?」では、災害対応にシステム的な考え方を導入するための枠組みとして「資本(キャピタル)概念」を提案しています。

連載「レジリエントな社会って何?」(全文閲覧にはリスク対策.comへの無料会員登録が必要です)

第2回「経済資本と組織資本について モノは代替可能でもデータは復旧困難」
https://www.risktaisaku.com/articles/-/16079

第3回「人間資本とシンボル資本 「町長」が亡くなったことの影響」
https://www.risktaisaku.com/articles/-/16419

2つの記事では、東日本大震災で被災した岩手県・大槌町の事例を取り上げ、各テーマに対して、それぞれどのようなリスクが生じる可能性があるかを考察しています。
第2回は、災害に見舞われてから役所機能の回復に至るまでの事例を読み解き、経済資本(モノ)と組織資本(データ)の喪失・回復過程を整理しています。第3回では、シンボル資本(町長)を失った大槌町がどのような復旧プロセスをたどったかを例に、人間資本・シンボル資本喪失時の対応についての課題を投げかけています。

【活動紹介】「災害時コミュニケーションを促進するICT利活用に関する首長研究会」
櫻井研究員が代表を務める本研究会がいよいよ本格的にスタートします。
5月のキックオフミーティングでは、本研究会の具体的アウトプット(レジリエントシティ実現のためのコミュニケーション基盤に関する要件定義、等)について議論します。
その後に続けて開催する第1回勉強会では、大阪府茨木市および宮城県仙台市の危機管理担当者にご講演いただき、コミュニケーション基盤に求められる要件について深堀りします。
本研究会の勉強会は、事前に登録された自治体・企業からの参加者限定でクローズドに開催しますが、年度終盤には勉強会での成果をふまえたオープンイベントを開催予定です。

GLOCOM レジリエントシティ研究ラボ 「災害時コミュニケーションを促進するICT利活用に関する首長研究会」のご案内はこちら

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【研究ワークショップ】

●開催報告
2019年3月度プログラム「エネルギー産業における5Gへの期待と取り組み」(3月27日開催)
講演:田中正博(東京電力パワーグリッド株式会社 事業開発室 副室長 兼 経営企画室 兼 海外事業推進室)

今回は、電力託送事業で培ってきたインフラ・技術・ノウハウを、様々な領域の技術やサービスとつなぎ、新たな社会課題の解決に取り組んでいる東京電力パワーグリッド株式会社の田中正博氏にご講演いただきました。
本講演では、社会課題解決における5Gの活用可能性を示唆したうえで、5Gは高速・大容量といった特徴を持つ一方、遮蔽物により電波が届きにくい特性があり、より多くの基地局が必要となることが指摘されました。そこで、アンテナの林立による景観問題や設備コスト問題などの対応策として、同社が所有する電柱を基地局設置場所に活用する取り組みについてもご紹介いただきました。ディスカッションでは、5Gを有効に活用するシーンを探索するとともに、5Gによるサービス展開を本格化させるためには、パートナーシップとオーナーシップが重要であることを再確認しました。

●次回ワークショップと春期テーマのご案内
2019 Spring:デジタル時代の組織マネジメントを考える
分散型の組織と社会における新たなイノベーションプロセス-創造性-を問い直す

GLOCOM機関誌『智場』最新号の#122で、デジタル社会において創造性を最大化し、イノベーションを促すための個人と組織の関係性を取り上げました。2019年4-6月のワークショップは、本誌との連動企画とした読書会形式で行います。

◇「『管理ゼロで成果はあがる』著者に聞く~あらゆる組織を進化させるためのステップとは」
2019年4月19日(金)16:00-18:00
講演:倉貫義人(株式会社ソニックガーデン 代表取締役社長)

※研究ワークショップは体験参加も受付中です。
プログラムの詳細・体験参加をご希望の方は、 info_pf[at]glocom.ac.jp までお問い合わせください。

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■ 今後のイベント開催のご案内 ■
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◆MyData Japan 2019(5月15日開催)

日時:2019年5月15日(水)10:00~19:00(9:40開場)
場所:一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内)
主催:MyData Japan、一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン
共催:国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
後援:MyData Global、一般財団法人情報法制研究所

2017年の初開催から今年で3年目となるMyData Japanは今回も多くのプログラム・ディスカッションを予定しています。

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◆【満員御礼】GLOCOM六本木会議 年次総会2019(4月17日開催、招待制)

日時:2019年4月17日(水)17:30~19:30 / 19:30~21:00(懇親パーティー)
場所:国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール(東京都港区六本木5-11-16)
http://www.glocom.ac.jp/events/4206

◇GLOCOM六本木会議の専用ウェブサイトが開設されました
各分科会の活動紹介、開催スケジュール、報告書などご覧いただけます。
https://roppongi-kaigi.org/

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以上、平成最後のGLOCOM Monthly Topicsをお送りいたしました。
今年度も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
i-プラットフォーム 担当:武田・安藤
〒106-0032
東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2F
TEL:03-5411-6677 FAX:03-5412-7111
Email: g-pub[at]glocom.ac.jp
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(2019年4月16日配信)

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