編著 塚田有那/高橋ミレイ
制作 HITE-Media(研究代表・庄司昌彦/メディアリーダー・塚田有那)

発行: 株式会社ビー・エヌ・エヌ

定価: 電子書籍版 / 印刷書籍版 2,400円(税別)

発行日: 2021-10-27

ISBN: 978-4802512299

本書は、2021年11月3日〜11月14日にANBTokyo(東京都港区六本木)で開催した展覧会「END展 死×テクノロジー×未来=?」(HITE-Mediaプロジェクト主催)に先立ち出版されました。END展は、科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)「人と情報のエコシステム」研究領域採択プロジェクトとして2018年度から研究活動を行っているHITE-Mediaプロジェクトの集大成として開催されたものです。

収録内容

特別描き下ろし

【表紙・巻頭マンガ】五十嵐大介
【絵】諸星大二郎
【マンガ】しりあがり寿
【マンガ】うめ(小沢高広・妹尾朝子)
【マンガ】ハミ山クリニカ+原作・宮本道人

寄稿

ドミニク・チェン/畑中章宏/石倉敏明/岡本亮輔/折田明子/水野祐/庄司昌彦/橋迫瑞穂/栗原聡

インタビュー

玉置妙憂/木村光希/Whatever(川村真司+富永勇亮)/小門穂/尾藤誠司

対談


しりあがり寿×畑中章宏/宇川直宏×山川道子

目次

序章
【マンガ 】「遠野物語」より 五十嵐大介
はじめに 塚田有那

1章 RE-END 死と生の境界線を引き直す
他者の死生を喚起するテクノロジーに向けて ドミニク・チェン(情報学研究者)
21世紀の「死者の書」―死者の公共性をめぐって 畑中章宏(民俗学者)
  生と死をふくむ風景―神話から考える未来の死との関係 石倉敏明(人類学者)
【絵】すべてここから生まれここへ還って行く  諸星大二郎 

2章 死の軌跡   わたしたちは死とどう対峙しているのか
葬儀のゆくえ─日本人の宗教観と未来の葬送 岡本亮輔(宗教学者)
看護と宗教をつなぐスピリチュアルケアの実践 玉置妙憂(僧侶、看護師)
死者をおくる「おくりびと」―納棺士の仕事と現在 木村光希(納棺士)

3章 死後労働 AIが故人を再現する時代へ
「死後労働」が始まる時代─死後データの意思表明プラットフォーム「D. E. A. D.」の挑戦 Whatever 富永勇亮・川村真司
AIは作家を復活させることができるのか? 栗原聡(人工知能研究者)
【マンガ】ようこそ! わたしの葬儀へ! うめ 小沢高広・妹尾朝子

4章 死後のアイデンティティと権利 個人データは誰のものか 
遺されるデータとアイデンティティ 折田明子(情報社会学者)
死者のデータと法制度─個人データ、肖像・パブリシティ権、デジタル資産などの観点から 水野祐(弁護士)
パーソナルデータは社会の資源になりえるか? 庄司昌彦(情報社会学者)  
ゲーム世界における〈他者〉とAI─「遊び」についての議論を手がかりに 橋迫瑞穂(宗教・ジェンダー社会学者)
【マンガ】デジタルヘヴン マンガ・ハミ山クリニカ+原作・宮本道人

5章 意思決定 医療の現場に生じる多様な選択 
科学が変容させる死生観と倫理の境界 小門穂(生命倫理研究者)
死に直面する医療と意思決定のゆくえ 尾藤誠司(医師)

終章 死とテクノロジーのゆくえ
【対談】21世紀、死者はどこへ向かうのか しりあがり寿(マンガ家)× 畑中章宏(民俗学者)
【マンガ】「国が富士山のふもとに天国つくるってよ。」 しりあがり寿
【対談】死を超越するライフログ 宇川直宏(DOMMUNE)× 山川道子(Production I.G)

  • totop