2024.11.10

数字とファクトから読み解く 地方移住プロモーション

伊藤将人(著)

発行: 学芸出版社

定価: 2,400円+税

発行日: 2024-12-14

ISBN: 978-4761529161

※Amazonでもご購入いただけます

競争や流行に囚われないための“ファクト”

競争や流行にとらわれず、まちに本当に必要な“移住者”と出会うためには何が重要だろうか? 本書では「フェアで持続可能な移住促進」という視点を軸に据え、移住をめぐる研究結果や統計調査など様々なファクトを豊富に紹介。33のトピックに分け、行政・事業者・地域が直面する課題や葛藤を乗り越えるアイディアを提示する。

目次

はじめに

PART1|移住促進の「当たり前」を問いなおす
 「いま、地方移住がブーム」ではなく、「30年以上前から地方移住への関心は高い」
 具体的に移住を検討・計画している人はわずか2%!?
 実は50年変わらない、移住希望割合と「仕事」というネック
 見落とされがちな〝移住をやめる〟背景
 コロナ禍が地方移住に与えた3つの影響
 そもそも国はなぜ移住を促進するのか
 他国の移住促進事情から学べる「多様性」の視点
 移住へのキッカケとしてやっぱり重要な観光経験
 金銭的な移住支援の効果は一過性にすぎない
 「移住者=Iターン」という構図で失っている層

PART2|キーワードからみる地方移住と移住促進の最前線
 移住起業:地域との関係性と、相談できる体制づくりが鍵
 教育移住:オリジナリティある教育環境が移住者を惹きつける
 移住婚:問われるニーズと個人の選択への踏み込み
 ダウンシフト/ダウンシフター
 介護移住:高齢化社会ならではの地方移住の在り方
 関係人口:関係しない人口という新たな視点
 聖地移住:迎えられる側から迎える側になる
 ライフスタイル移住:経済的成功から生活の質を重視する移住へ
 ルーラル・ジェントリフィケーション:移住者の増えすぎがもたらす問題
 転職なき移住:できる人・できない人の間にある格差
 移住マッチング:技術革新で登場した新たなプロモーション手法
 地方移住の商品化:移住の消費は何をもたらすか?

PART3|フェアで持続可能な移住促進に向けたアプローチ
 過度な自治体間競争から脱却しよう
 「役立つ、優れた移住者」という発想を脱ぎ捨てる
 「量」と「質」の二項対立を乗り越えよう
 人口重視のKPIから、主観の変化を問うKPIへ
 移住ランキングと適度な距離感で付き合う
 高まる広域連携の重要性
 移住をめぐる実態把握のための調査ノウハウ
 担当者の個人的な経験を活かす
 移住者と地元住民のトラブルを防ぎ、乗り越える11のアイディア
 格差拡大を防ぐために必要な「正義」の視点
 「移住したい人を増やす」ではなく「移住した人の背中を押す」政策へ

Column|地方移住・移住促進についてもっと考えたい人におすすめの10冊

おわりに

(学芸出版社ウェブページの本書紹介より
 https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761529161

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