2026.08.27

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DISCUSSION PAPER_No.28(26-002) 女子枠論争の対立軸

女子枠論争の対立軸

田中辰雄(国際大学GLOCOM 主幹研究員 / 横浜商科大学 教授)

要旨

女子枠への賛否を決める要因を探るため、男女あわせて約8,000人にアンケート調査を実施した。男女いずれも賛否は半々程度に割れており、はっきりした多数意見があるわけではない。女子枠を支持する最も大きな要因は、世の中が男性優遇社会だという認識であり、これを是正するという正義の下に女子枠が導入されたと考えられる。ただし、若い世代では男性優遇社会という認識は弱まりつつあり、また、実際、女性は勉強はほどほどでよい、あるいは女性ゆえ理系を諦めるといった教育での男性優遇傾向も最近はなくなりつつある。いまの50代~60代の人々は、自分の若い頃にあった男性優遇傾向を是正しようとして女子枠を進めていると見られるが、20代~30代の人は男性優遇があるとは思っておらず、女子枠を支持できない。女子枠の主要な対立軸はこの世代間の認識の対立である。

キーワード

女子枠、アファーマティブ・アクション、クォータ制、男性優遇、正義

目次

  1. はじめに
  2. 背景と先行研究
  3. データと変数
  4. 女子枠賛否の決定要因
  5. 男性優遇バイアス
  6. 要約と考察

2026年8月発行

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