Researcher

専任・併任研究員

菊地映輝

菊地映輝 きくち えいき

主任研究員/講師
博士(政策・メディア)

■研究分野
文化社会学、情報社会論、コンテンツツーリズム、サブカルチャー研究、文化を生かした街づくり

私の研究領域は「文化」です。現在、DXの名のもとに私たちの生活や社会のあり方が大きく変わり始めましたが、その変化は私たちの身の回りを取り巻く文化にも及び始めた、すなわち「文化のDX」が起き始めているという問題意識を持っています。

その上で、情報社会における文化事象について都市とインターネットを横断する形で研究に取り組んでいます。たとえば、アニメやマンガなどのサブカルチャーが都市とインターネットという2つの空間の中でどのように育まれていくのか、YouTubeやInstagramなどのインターネット上のコンテンツが消費や観光などの現実空間上の人々の行動にどのような影響を与えるのか、働く場所がリアルからオンラインに移行する中で企業文化や都市文化がどのように変質するのか等を研究しています。

略歴

1987年、北海道生まれ。博士(政策・メディア)。2017年、慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院研究員などを経て、2019年より国際大学GLOCOMの専任研究員として就任、2023年より現職。専門は文化社会学、情報社会論等。株式会社Lab.808代表取締役、コンテンツツーリズム学会理事、東京文化資源会議広域秋葉原作戦会議PMなども務める。現在は、情報社会における文化事象について都市とネットを横断する形で研究を行っている。

主要業績

  • 「コスプレツーリズム――景観の持つ普遍性への注目」『コンテンツツーリズム研究〔増補改訂版〕――アニメ・マンガ・ゲームと観光・文化・社会』,186-187.(岡本健編著、福村出版、2019年)
  • 「コンテンツツーリズムとしての『街コス』―『ラブコスみやしろ2016』を事例として―」『コンテンツツーリズム学会論文集』4: 24-34.(共著、2017年)
  • 「オタク化するお台場――文化装置の集積に注目して」『現代風俗学研究』(16): 96-107.(2015年)

主要講演・出演・口頭発表

  • 「サブカルチャー都市東京――新文化政策に向けて」、国際公共経済学会次世代研究部会第6回サマースクール、2018年9月1日
  • 「ライブエンターテイメントの街としての秋葉原」、東京文化資源会議第7回公開シンポジウム「グレーターアキバ: 情報・知識の交差路」、2018年9月6日
  • ファシリテータ―として登壇:新潟県「産学官連携促進モデル事業」企業×大学=にいがたDX アイデア会議(2022年6月18日)
  • パネルディスカッション・モデレーターとして登壇:スーパーグローバル大学創成支援事業シンポジウム「南魚沼から世界へー豊かに生きるまちづくりと未来の創造」(国際大学 南魚沼現地&オンラインの同時開催、2022年8月24日)
  • 北海道新聞・どうしん電子版「デジタル社会 付き合い方は 森高で専門家授業 まち良くするアプリ作成も」(2022年11月15日)

主要委員歴

  • 2017年6月-現在  コンテンツツーリズム学会 理事
  • 2018年6月-現在  東京文化資源会議 広域秋葉原作戦会議プロジェクトマネージャー
  • 2019年12月-2021年11月 国際公共経済学会 理事

受賞歴

  • 国土交通省 『日本未来デザインコンテスト ~「対流促進型国土」の形成に向けて~』優秀作品賞

学歴

2011年 慶應義塾大学環境情報学部卒業
2013年 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了
2017年 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得退学

経歴

2013年-2015年  慶應義塾大学 グローバルセキュリティ研究所 研究助教
2013年-2016年  国際大学GLOCOM RA
2015年-2017年  慶應義塾大学 グローバルセキュリティ研究所 研究員
2017年-2019年  慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員
2017年-2019年  国際大学GLOCOM 客員研究員
2018年-2019年  東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 研究員
2019年-2023年  国際大学GLOCOM 研究員
2018年-     株式会社Lab.808 代表取締役
2020年-     一般社団法人メタ観光推進機構 理事
2023年-     国際大学GLOCOM 主任研究員
この他に中京大学経済研究所特任研究員、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート所員(客員所員)などを歴任。

リンク

  • totop