我が国における青少年のインターネット利用に係るフィルタリングに関する調査は、国際大学GLOCOMが総務省より受託した研究プロジェクトです。
本プロジェクトの報告書(フルレポート、概要版)のほか、フィルタリングの特集ページなどが総務省ウェブサイトにて公開されました。下記リンクより報告書全文をご覧いただけます。
我が国における青少年のインターネット利用に係るフィルタリングに関する調査
- 報告書 フルレポート(PDF(総務省ウェブサイト))
- 報告書 概要版(PDF(総務省ウェブサイト))
昨今、青少年におけるスマートフォンの普及が大きく進展しているのに伴い、ネット利用に関連するトラブルも増加しています。総務省は法律に基づき、青少年のフィルタリング利用の普及促進を行っていますが、内閣府の調査によると利用率は4割程度に留まっています。本調査研究では、フィルタリング利用に関する実態について調査・分析を行い、今後の効果的なフィルタリングの利用促進に係る以下8つの政策的含意を導きました。
- フィルタリングサービスの利用率は低く、継続的な利用促進のための取組が必要。
- インターネットの問題が子供にもたらす危険性や、フィルタリングサービスに関する情報と各問題に対する有効性を啓発することが重要。
- フィルタリングサービスのカスタマイズ設定について啓発すると同時に、カスタマイズしやすい設計とする取組が必要。
- フィルタリングサービスの機能の中でも特に「アプリ利用制限」「利用時間管理・利用状況通知」の機能を啓発することが重要。
- フィルタリングサービスについて、青少年の利用実態を踏まえた設計にする取組が必要。:特に中学生以上
- 高校生におけるインターネットの危険性を啓発することが重要。
- 特に、低年齢層の子供を持つ保護者向けには、スマートフォン購入時にフィルタリングサービスの案内をすることが重要。
- 保護者には「リテラシーの向上」を、子供には「自身で危険性を判断できるようになる」教育や情報・サービス展開を行うことが重要。