国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)では、昨今頻発する自然災害への対応を議論するため、2019年に「災害時コミュニケーションを促進する ICT 利活用に関する首長研究会」を立ち上げ、参加自治体の過去の災害経験や ICT活用に関する教訓や課題を共有してまいりました。特に災害発生時のステークホルダー間のコミュニケーションや情報交換に着目し、自治体内における情報収集と共有、住民への情報発信の2つの観点から課題と解決策を議論して参りました。
※本研究会の詳細はプロジェクトサイトを覧ください。
https://www.glocom.ac.jp/activities/project/6280
本年3月にはこれまでの議論をまとめ、「災害時の情報共有参照モデル」および「住民意識向上に向けたリソースリスト」を公開しました。「災害時の情報共有参照モデル」は被災自治体における情報整理と外部組織との情報共有による受援力の向上を目指したものです。「住民意識向上に向けたリソースリスト」は災害時に自治体から発信される情報を、住民一人ひとりが自分ごととして受け止めて命を守る行動を取るために、日ごろ活用できるツールを整理したものです。
この11月より、「住民意識向上に向けたリソースリスト」の考え方に基づいた実践活動として、室蘭市内の室蘭栄高校の生徒を対象に「自主防災リーダーの育成」ワークショップ(3回シリーズ)を実施する運びとなりましたのでご案内いたします。研究会メンバーの室蘭市と(株)セールスフォース・ドットコムとの共同企画です。
本ワークショップの特徴は、セールスフォース・ドットコムのmyTrailheadプラットフォームを使い、高校生が自分たちで地域防災の学習コンテンツを作るアクティブ・ラーニング形式である点です。防災・減災について学びながらクラウド環境を体験することで、デジタル活用による地域独自の防災力を高めることを目指しています。高校生が作成したコンテンツは、今後室蘭市内の町内会における自主防災会での活用を予定しています。
自主防災リーダー育成ワークショップについて、ぜひ取材をお願いできれば幸甚に存じます。特に12月9日(木)に予定しております第3回のワークショップでは、参加学生が作ったコンテンツを発表いたしますので、ぜひ取材のご検討をお願い申し上げます。
詳細については、下記連絡先までお問い合わせくださいますようお願いいたします。
「自主防災リーダーの育成」ワークショップ(3回シリーズ)概要
◆日時と内容
<第1回> 11月11日(木)16:00~18:30
座学「室蘭市の災害の歴史について」
菅野三知博氏(防災士)
座学「防災・減災の使えるコンテンツ」
櫻井美穂子(GLOCOM)
グループワーク myTrailheadの活用(Salesforce)
<第2回> 11月25日(木)16:00~18:30
座学「マーケティング戦略から考える災害情報発信~ ピッチやTEDの手法活用 ~」
中島ゆき氏(大正大学)
座学「防災・減災を学ぶeラーニング ~ 災害対応情報共有リファレンス ~」
櫻井美穂子(GLOCOM)
グループワーク myTrailheadの活用(Salesforce)
<第3回> 12月9日(木)16:00~18:30
グループワーク・発表
◆主催
室蘭市総務部防災対策課
◆協力
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)
株式会社セールスフォース・ドットコム
お問い合わせ先
「災害時コミュニケーションを促進するICT 利活用に関する首長研究会」
事務局(担当:小島安紀子)
電話:03-5411-6675
メール:resilient[at]glocom.ac.jp