専任・併任研究員
研究員(併任)
博士(工学)
■研究分野
データサイエンス、人工知能、感性情報処理、自然言語処理、意味・文脈処理、自動作曲
私は、人間が見出し社会に蓄積された知識に対して、それを検証し再創造を促す仕組みについての研究をしています。環境や価値観が目まぐるしく変化する現代では、何かの知識を得ることと同じぐらい間違った知識をアップデートすることが重要であり、そのための方法論が必要であると考えています。
その一つの事例として、私は自動作曲の研究をしています。ある専門家の理論に基づいてシステムが「正しい」楽曲を作ったとして、それをユーザーが気に入らなかった場合、少なくともそのユーザーの価値観においてはその専門家の理論は不完全であると言えます。その際には、新しい価値観に合わせるために理論を修正することや、専門家が自明として理論に組み込んでいなかった前提に目を向ける必要が生まれます。そうして既存の理論が修正され、再創造されていくのです。
私は今までにビジネスの様々なデータサイエンス課題に取り組んできましたが、研究を進めていくうちに最初に示された目標が本当に目指すべきものではないと気付いて、目標を設定し直すことがよくあります。現在のAIのコア技術である機械学習は、与えたデータから人間が決めた評価指標に最適化するモデルを作り出す仕組みと言えます。そのため、AIが社会に浸透してきた時には、人間の仕事はAIに入力するデータと評価指標を決めることになります。私は具体的な研究を行いながら、その課題について方法論を示していきたいと思っています。
武蔵野大学データサイエンス学部データサイエンス学科助教。2018年より国際大学GLOCOMリサーチアソシエイトを経て、2020年より現職。筑波大学非常勤講師。筑波大学大学院システム情報工学研究科博士後期課程単位取得退学後、同大学院にて2019年に博士(工学)を取得。データサイエンティスト人財育成プログラムである一般社団法人サーキュラーエコノミー推進機構2018年度CEOプログラムに参加し、CEO Leadersに認定。GLOCOMおよび武蔵野大学にて企業との共同研究でデータサイエンス課題に多数取り組んでいる。
2007年 筑波大学 第三学群 情報学類 卒業
2009年 筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻 修士課程修了
2014年 筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻 博士後期課程 単位取得退学
2019年 博士(工学) 筑波大学(論文博士)
2014-2018 国際大学GLOCOM リサーチ・アシスタント
2018-2020 国際大学GLOCOM リサーチ・アソシエイト
2015- 筑波大学 非常勤講師
2020- 武蔵野大学データサイエンス学部データサイエンス学科 助教 / 同大学 アジアAI研究所 研究員
2020- 国際大学GLOCOM 研究員
この他に、目白大学非常勤講師を歴任。
担当プロジェクト・研究実績
2024.05.31
2023.08.24
2019.03.31
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