国際大学GLOCOMでは、2024年夏から調査研究「ECの普及が企業と消費者にもたらす経済的影響」を推進しています。全国10万人を対象としたアンケート調査では、Eコマースを開始した企業の開始前と開始後の売上を比較すると、平均して売上伸び率は年に1.6%上昇することがわかりました。また、企業規模で見ると、従業員100人未満の中小企業のほうが、大企業よりも売上の上昇幅が大きく、Eコマースによる恩恵が大きい結果となっています。
このたび、本調査結果の共有と、日本の地方創生を目指す地域経済の活性化に向けて、どうすればより多くの中小事業者がオンライン販売に乗り出すことができるようになるのか、またどのような制度や政策、あるいは官民の連携施策が求められるかについて議論するシンポジウムを開催する運びとなりました。パネルディスカッションでは、これらの論点に加えて、「関係人口」をキーワードに、ECがいかにして地域の内と外、あるいは都市と地方との経済的循環を促し、持続可能な地域経済の構築に寄与するかについても、議論を広げます。
地域経済の活性化に関わる自治体関係者、政策立案者、ECによるオンライン販売を手掛ける事業者の皆さまなど、幅広い方々のご参加をお待ちしています。
開催概要
日 時 :2024年12月19日(木) 15:00~17:00(本編120分 ※交流会60分)
開催形式:対面(会場 定員40名)※アーカイブ映像の配信予定はありません。
会 場 :国際大学GLOCOM HALL (港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2F)
※アクセスはこちら
対 象 :自治体関係者・政策立案者・メディア関係者・本テーマに関心のある一般の方々
参加費 :無料
言 語 :日本語
主 催 :国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
協 賛 :アマゾンジャパン合同会社参加お申込方法
参加登録フォーム(Googleフォーム)にアクセスのうえ、必要事項を送信ください。
※参加登録済みの方には、開催前日までに当日のご案内メールをお送りいたします。
※お申込み時に頂いた情報は、イベントの円滑な運営のために登壇者など実施に関わる方々と共有することがございます。同意の上お申込みください。プログラム
※一部変更になる可能性があります
※登壇者敬称略・順不同
14:30 開場 15:00-15:05 開会・イントロダクション 15:05-15:35 基調講演
「ECと関係人口から考える地域経済の活性化と循環」
― 田中辰雄(国際大学GLOCOM 主幹研究員/横浜商科大学 商学部 経営情報学科 教授)15:35-16:45 パネルディスカッション「ECと関係人口から考える地域経済の活性化と循環」
― 西山桃子(株式会社西山酒造場 取締役 女将)
― 山形巧哉(合同会社山形巧哉デザイン事務所 代表)
― 伊藤将人(国際大学GLOCOM 研究員・講師)
― ほか、調整中
― 渡辺智暁(国際大学GLOCOM 主幹研究員/教授/研究部長)★モデレーター16:45-17:00 質疑応答・全体ディスカッション 17:00-17:30 ネットワーキング
※会場にて、交流会を開催いたします。ドリンクと軽食をご用意いたします。進行:小林奈穂(国際大学GLOCOM 主幹研究員/研究プロデューサー)
登壇者プロフィール※敬称略、登壇・五十音順
田中辰雄
横浜商科大学 商学部 経営情報学科 教授
横浜商科大学 商学部経営情報学科 教授。1988年東京大学大学院経済学研究科単位取得退学後、1991年よりGLOCOM研究員としてインターネット草創期の情報化分析を行う。1995年よりコロンビア大学客員研究員となり、情報通信産業の実証分析に着手。1998年より慶應義塾大学経済学部で教授として教鞭をとり、著作権・コンテンツ産業の分析などを開始。創設された公正取引委員会の競争政策研究センターの研究員として競争政策の研究を行う。専攻は計量経済学。2010年以降は、ネット炎上や分断など経済学以外の領域にも研究範囲を広げている。2023年より現職。西山桃子
株式会社西山酒造場 取締役 女将
大阪府生まれ、短大を卒業後、銀行に就職。幼少の頃から喘息の持病があり、医療従事者の献身的な姿に憧れを抱いていたこともあって、看護師にキャリアチェンジ。
看護師として勤務する中、西山酒造場の6代目蔵主西山周三さんとの結婚を機に兵庫県丹波市へ移住。酒蔵の経理担当者が不在になったことから看護師の仕事を辞め、経理を手伝うことに。酒蔵の経営状況の厳しさを痛感し、女将として経営を含め、あらゆる業務を担うようになる。
平成26年丹波市豪雨災害を機に地域の中での酒蔵の役割を考えるようになる。過疎化が進む地元丹波で地域と共創して盛り立てようと、酒蔵を拠点に様々なサービスを提供。2024年8月にオープンした酒・発酵・芸術の複合施設「鼓傳-koden-」はその集大成ともいえる。西山酒造場
1849年創業。自然豊かな山々に囲まれた兵庫県丹波市で175年に渡り、ものづくりを行っている。清酒”小鼓”は俳人高浜虚子が命名するなど文人墨客に愛された酒蔵。山形巧哉
合同会社山形巧哉デザイン事務所 代表
1998年、北海道森町へ奉職、2003年より情報システム全般の主担当となり、地域情報化のプランニング、自治体内で利用する各種ネットワークの設計・構築・管理、Webサイトの構築、パブリッククラウド導入、GIGAスクール設計など経験は多岐にわたる。地元では住民ICTコミュニティや公務員コミュニティの立ち上げを行う。オープンデータやシビックテック関連コンテストの受賞歴多数。デジタル庁オープンデータ伝道師、国際大学GLOCOM客員研究員、Code for Japanコンサルタント。伊藤将人
国際大学GLOCOM 研究員/講師
長野県出身。博士(社会学)。一橋大学大学院社会学研究科、日本学術振興会特別研究員を経て2024年より現職。専門は地域社会学・地域政策学。研究分野は、地方移住・移住定住政策研究、地方農山村のまちづくり研究、観光交流や関係人口など人の移動と地域に関する研究。多数の地域連携/地域活性化事業の立ち上げに携わり、2事業が長野県地域発元気づくり大賞を受賞。DayDayやAbema Prime News、朝日新聞、毎日新聞をはじめ、メディアにも多数出演・掲載。渡辺智暁
国際大学GLOCOM 主幹研究員/教授/研究部長 *パネルディスカッション モデレーター
Ph.D. (インディアナ大学テレコミュニケーションズ学部)。2008年よりGLOCOMで専任研究員となり、ICT政策、米国の政策議論、オープンデータなどの研究に従事。2015年より慶應義塾大学で特任研究員としてデジタルファブリケーションの産業・社会利用を推進する研究に従事。2019年より専任研究員としてGLOCOMに復帰。クリエイティブ・コモンズ・ジャパンには2008年から積極的に関与し、そのホスト機関であるNPO法人コモンスフィアの理事長を務める。オープンデータの日本における推進を行うオープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン共同創設者、副理事長。小林奈穂
国際大学GLOCOM 主幹研究員/研究プロデューサー *進行
2000年よりデジタル&リアルメディアを横断したデータドリブンなコーポレートブランディングやコミュニケーション戦略企画・開発のプロデュースに従事。2015 年より現職。スタートアップやクリエイティブエージェンシー、大企業など幅広い組織にて、多様な専門性を持つ人々との協働プロジェクトを経験。個人と組織の創造性に関する研究や、GLOCOM 研究員の産学連携プロジェクトのマネジメント、GLOCOM 六本木会議の事務局長など、産官学民とともに社会の共通課題を導き、共創型の研究・実践活動の企画・プロデュースを行っている。
2020年度より経済産業省産業構造審議会臨時委員(産業技術環境分科会)。2022年度より日本オープンイノベーション大賞 経済産業大臣賞 専門委員。お問い合わせ
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
〒106-0032 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル2階
担当:安藤・武田 Tel: 03-5411-6677
Mail: info_pf[at]glocom.ac.jp ← [at] を小文字の @ に置き換えて送信してください。